本日は、小上がりの座面作業での羽目板を『オービタルサンダー』で仕上げていたのですが、速度が低速になったり元のスピードに戻ったりと作業効率がだいぶ悪くなった事から、羽目板の作業を切り上げて分解してみました。
分解の際に注意する事はネジ山が壊れる事を防ぐことが重要と認識し、星形とマイナスの形が複合したネジだった為、すぐに準備が出来るマイナスドライバーを削る事で、この機体専用のドライバの頭にしました。
ネジと黒いゴムを外す |
ネジを外し終わりいざ開くぞッ!となった時どうしても1カ所外すことが出来ずよく見てみると、ゴムがつなぎとめてくれていた為、それを傷つけることなく爪楊枝で煽り外しました。
次に原因究明として症状から、
【基盤あたりの汚れが悪さをしている可能性】
【#60番の粉が機械部に入り込みタイミングの悪い時に引っ掛かり遅くなる】
を想定していたのですが・・・・
基盤は全く関係ありませんでした。
手で回してみると大分重くこれは、ベアリングに塗布されているグリス(潤滑剤)が熱で硬化し固まった時の症状。
ベアリングの位置は上下に2箇所ありどちらも固まったグリスがこびり付いており、憶測ですが回転数が上がる事で溶けるグリスが調子よくベアリング内に入った時はよく回り、無くなると遅くなる状態・・・・だったと思われます。
ネジとゴム拡大 |
分解した半分側は機械部が一切なかったことから、水で『ジャバジャバ』と洗い流し乾かして置き、本題である機械部は無水エタノールで清掃して行きます。
硬化したグリスは剝がしやすくする為に、潤滑剤を軽く塗布して綺麗に取り除いた後に、ベアリング内部と全体にまんべんなく塗布して行きます。
この時に粘度の高い物を選ぶと次回までのグリス塗布までの期間が長くなるのですが、持ち合わせが無かった為、無水エタノールの横にある物を使用しました。
無水エタノールとグリス |
このような定期メンテナンスナンスが必要な機械には予めネジを外す為の道具も一緒に添付してくれると助かるのですが、残念ながらそのような物は無い為マイナスドライバーで外しました。(自己責任で)
このほかにも、定期メンテナンスが必要な部品としては、カーボンブラシも扱われていたのですが、まだ交換する程削れていなかった為、確認だけとしておきます。
(これも公式で安価に購入したいものの一つですね)
ちなみに、初代オービタルサンダーは回転軸の支えが破断した故障だった為、即座に諦めて捨てる事にしました。
原因箇所とカーボンブラシ位置 |
最後に、もし修理をせずに最後まで使続けると、ベアリング内部にある軸受けが破断か割れで動かなくなり、ベアリングの交換で解決。
修理の手間が倍以上かかる上に予算も跳ね上がる事から、定期メンテナンスは重要という結末になりました。
それでは、傍らにある羽目板の『凸』の溝をノミで加工しながら、機械の乾燥を待つ事にします。
それでは、傍らにある羽目板の『凸』の溝をノミで加工しながら、機械の乾燥を待つ事にします。
それではまた~
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