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2021年2月10日水曜日

No.439 【小上がりの座面 ⑪】 金具の位置に『軸を埋め込んだ蝶番』を固定する事で座面の開閉を可能にする

 

金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
座面側の蝶番取り付け位置





ネジと蝶番を黒色にペイントを吹き付けてみた物の好みではなかった為、今回は見送る事にしました。




穴あけの位置は変わることは無いので、黒い蝶番で穴あけまで終わらせて座面側の準備は終わりです。







金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
座面側の穴あけ





金具に関して言えば加工の際に擦り傷を付けてしまい、少しでも緩和する為に厚手のビニールの上にコンパウンドを載せ、摩り込む事により表面を磨き上げて行きます。







金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
コンパウンド仕上げ




金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
(左)仕上げ前・(右)仕上げ後





ここからは、金具面と蝶番を繋ぎとめる為のネジを紹介していきます。




長さは10mm・強度が必要な個所の為太さを重視した物を選び、中に入っている皿は使用しません。







金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
6本セット入りのネジ





金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
使用する4セット





それでは、金具の位置に戻り『柱材』の幅8mmに掘り込みを入れた細長い溝に、ナットを仕込みその上から金具を蓋をするように置きます。





金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
ナット入れる




金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
ネジ締結の位置穴あけ






使用するネジは、45mmの確りと固定できる長さの物、この上の長さの物になるとネジの頭が大きくなってしまい、金具の皿加工位置の強度が下がる可能性があると判断した為、45mmのネジて手を打っておきました。
(実際に強度が下がるかどうかは分かりませんww)







金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
使用する45mmのネジ




金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
金具をネジで締結後





柱材の金具を取り付けた所で、今度は座面側の先ほどの位置に黒く塗る前の蝶番を固定し、柱材の位置まで持ってきました。





金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
仮置きの座面側と柱材





このままでは、金具位置の状態が分からない事から赤枠の部分を拡大します。






金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
蝶番と金具位置を拡大





後は先ほど金具の内側に埋め込んでおいたナットに向かって、ネジを締結して行くのですが、ここで注意する事は締め切ってしまうと予定通りの動きになってくれない為、1mm位のあそびを残す程度に締め込みます。





ちなみに、掘り込みを行った溝がナットよりも広く作ってしまうと、ナットが引っ掛からずに空回りするだけとなり、締める事が出来なくなるので注意が必要です。







金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
上下にスライド




金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
埋め込み蝶番の出来上がり






制作後に分かったことなのですが、私の意図(いと)としては使用の際、少しは開閉できるところに着目を置いて、その開けた状態から『蝶番側をスライドする事により開ける』予定でしたが、予想外にも1mmのあそびを与えた事により、そのまま開閉で出来るという何ともラッキーな作りになってしまいました。

これで、小上がりの座面に『軸を埋め込みを行った蝶番』の1セット目の完成となります

それでは本日はここまでとします。






金具の位置に軸を埋め込んだ蝶番を固定
軸を埋め込んだ蝶番

おしまい


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